引越しが決まったら、最初にやるべき項目を『引越し業者に頼んで見積もりを取得すること』と、思っている方はたくさいらっしゃいます。たしかに、業者に依頼する場合には、できるだけ早く見積もりを取得することはとても大切です。
しかし、その前に必ずやっておいて欲しいことがあります。それは『今住んでいるマンションやアパートの管理会社(家主)に、退室する予定を連絡すること』です。
では、どうして管理会社へ引越しの予定があることを伝えなければいけないかというと、解約予告しなくてはいけない告知期間が、賃貸契約書の中に設定されているからです。
そして、その期間内に伝えなければ、ペナルティとして余分な家賃を支払い続けなくてはいけなくなります。
例えば、賃貸契約書の中に『解約告知期間は3ヶ月前まで』と記載されていたケースを考えます。あなたがその記載にうっかり気付かないで、引越し1ヶ月前にマンション管理会社へ引越しすることを伝えたとすると、差し引きで2ヶ月分の家賃をペナルティを支払わなてくはいけません。これでは非常にもったいないですよね?
しかも、就職や単身赴任のタイミングで引越しとなった場合には、予定を変えることなんてできません。そうなると当然、新居と旧居を二重に払う必要が出てきます。
実際に住んでいないところ家賃の支払い続けるなんて、バカらしいですし、何よりダブル家賃はお金がもったいないです。ですから、そのような事態を避けるためにも、引越しの予定が決まったら、できるだけ早く解約の連絡をするようにしてください。
また、マンションやアパートの賃貸契約書に告知期間の記載が無く、いつまでに解約連絡すれば良いか分からないという方もいらっしゃるはずです。なお、その場合には、3ヶ月以内に解約の予告をする必要があります。
『3ヶ月も前に連絡しなくてはいけないなんて、ちょっとおかしいのでは?』と思われるかもしれません。しかし、これは民法で決められている内容のため、残念ながら仕方ないことです。ですから、引越し先が決まったらとにかく早く、管理会社に連絡するようにしましょう。
管理会社への解約連絡は電話1本で済みますし、時間にして5分もかからないはずです。それを面倒くさがって、放置しておくと、ダブル家賃という非常にもったいない状態になりますからね。
それから、家主へ退去の連絡をした際には、部屋の明け渡し時の立ち合いのお願いをしてください。退去時に立ち会ってもらわないでいると、次の記事で紹介したように、敷金トラブルが起こるケースが多いですからね。
部屋の明け渡しと鍵の返却時の注意点@敷金トラブルを避けよう
以上、引越しのだいたいの日程が決まったら、すぐに家主さんや管理会社に連絡をしましょう。すでに日程が決まっているのでしたら、引越し業者へ見積もりを取るよりも、まずはこちらが優先事項ですよ。